2020年10月15日

 

不動心論

不動心論

  • 作者:大山 康晴
  • 発売日: 2017/05/19
  • メディア: 新書
 

求めれば遠く離れ、求めず素直な気持ちで大道を歩めば、手もとに溢れてくるものが現れる。 「不義により、富み、かつ貴きは、我において浮雲のごとし」

本当の執念とは、攻防に一分のスキもつくらないために精根の限りをつくす努力であると思っている。そのためには、粛々としたおだやかさと、静かさとが必要になってくる。

──日頃の心がまえや行動が「運」という得体の知れないものに一番影響する、ということである。 また、不運にとりつかれたときは、絶対に「あきらめ」の境地に身を置いてはならない。「あきらめ」は心の乱れであり、不動心を失っている状態である。